八木けい子和裁教室
ゆかたを縫ってみませんか?
昔は、お風呂から出て、体を涼しくさせるために綿のゆかたを 着ていたので、決しておしゃれのためではなかった。
今は、夕涼みとなり娯楽のきものとなり夏には欠かせない物となった。 花火を見たり、お祭りに出ていったり外出して食事や散策と… 若い人には特に幅広く愛用され手軽なきものとなった。
特に若い人は「ゆかた」を楽しんでいろいろな着方、合わせ方と 見ていると楽しくなる。昔では考えられない着方をしている…が、とても 似合っているからうれしい。
さて…大人はどうでしょう!確かに着こなして居るようだ。 私から見ると「ゆかた美人」にはちょっと程遠い感じに見える。 その原因はなんだろう? 2つある、でも良い点もある。
その1)仕立て上がりのゆかた…既製品、吊るし。
誰もがゆかたを選ぶポイントは色と柄にある。 でも、なかなかゆかたは試着してから買う事が出来ない。 袋入り、ただ適当な所を顔にあてて見ているだけだ… それでは、本当の衿の所ではないので良くわからないのです。 見ただけで判断をして買って、家で初めて着てみる事となる。 なんだか物足りないような気がする。変だと感じる事が多い。 それは、柄の位置で雰囲気を変えてしまうからです。
良い点:安くてすぐに着る事が出来る。
その2)反物で買う…呉服屋さんまかせ!
呉服屋さんで反物を選ぶ時は、店員さんが顔に反物をあてて 鏡の前で「こんな感じです。良くお似合いです」と言ってくれて、 一緒に選んでくれる…が、その人は仕立屋さんではないので その人に合う柄を合わせてくれるでしょうか? それは、わかりません…責任は和裁師にあるので寸法だけ連絡して 日にちを指定し、出来上がります。そして、出来上がったゆかたを 店で着て「良くお似合いでよ」と言って持っていって頂きますので… そこでは変と言えなくなる。
良い点:値段は少しお高いですが、自分の寸法で出来上がる
では、どうしたらいいのか?
既製品を買うポイント
●既製品は吊るしといって全てが袋に入っています。
柄はわかるようになっていますが、衿、背中、前、お尻の部分はどこになるか、全く見ることは出来ません。
なので店の方にお願いをして、だいたいこれらの部分はどこになるか聞く事がたいせつ!
全てがわからなくても、お尻の部分に柄が無いことがベスト!
呉服屋さんで買うポイント
●呉服屋さんには、背中、前とお尻の3ヶ所は特にこだわって欲しいとお願いしましょう。
お尻に柄がないことは当然チェックして。
柄を見るポイント
柄あわせのおもしろさを知るときっと自分で縫いたくなるかも!
おもいっきり自分の柄あわせを楽しんでくださいね。
参考写真
背中1 笹の葉を散らしている柄 |
背中2 笹の葉が纏まっている柄 |
奥身1 柄が真ん中より上に |
奥身2 柄が下に下がっている |
袖1 長さが普通より5cm長い |
袖2 普通の長さ。柄の出方が1と違う |
衿1 竹が下まで伸びていて、しつこい |
衿2 竹がすっきり、衿が無地になっている |
前全体 | 後全体 | 着てみました |
部分
背中 |
前衿 | 左前下 | 後背下 |