艶やか山吹色中振袖

着物名称：山吹

自分が着たい振袖をイメージして作成しました。鎌倉のリサイクル屋で偶然、絞りの羽織をみつけました。ステキなデザインの幾何学模様が可愛らしく、モスグリーンが気に入り購入し、すぐに解いてありました。19歳の時に母に買ってもらった自分の小紋があり、かなり汚れてしまっていたので、お稽古用にしようとみていたら、インスピレーションが沸きました。からし色の生地と鎌倉で出会ったモスグリーンの幾何学模様生地を合わせたら絶対良いものが作れる！と。自分で持っている無地の着物でからし色が2着あり、どちらを合わせたら良いものかと生地をあててみると明るいからし色がしっくり調和しました。ピタッと合わせるものが決まったとたん、パッチワークのパズルが頭の中で始まりました。急遽、自分用に作ることになった振袖でした。50歳過ぎても着れる振袖を意識してパーツが決まったのが本当に嬉しかったです。そして母との思い出の着物に新しい命を吹き込むように生かすことができて、本当に良かったと思う作品になりました。

からし色の部分	絞りの部分	花模様の部分

帯結び名称：調和結び

年齢と着物を結び合わせてくれる、中和する役目をしてほしいという願いを込めました。

母より頂いた象牙細工の帯留めがさらに活かされます。振袖の山吹色の地模様がバラの花なのです。

最高の組合せになりました。

かんざしは合わせ着物が出来上がる前から、鎌倉の羽織のモスグリーンをイメージして完成していました。写真を撮ってみたら見事に調和していて感激でした！髪型もさらりとまとめることで、落ち着いた雰囲気になっています。

モデル八木けい子の感想

安澤カメラマンに「八木さんも振袖を着て写真を撮りましょう」と言われたのがきっかけで自分のために振袖を作る気持ちになりました。

写真撮影はちょっとはずかしかったですが、とても可愛く撮れたので満足です。うれしくわくわくした乙女の心になりました。

そういう気持ちにさせてくれる着物ってすごいと思いました。

また、年齢に関係なく着ていただける振袖となりましたので、ぜひイベントごと、パーティや記念日、成人式や結婚式でで着物が着られなかった方などにいかがでしょうか？